こんにちは。
エグゼムギターのメタル高橋デス!
前回から始まったエレキギターのクリーニングシリーズはボディ、ネック編をすでにお届けしていますので、こちらの記事も是非チェックしておいてください。
そして今回はギターのフレットのお手入れ方法について解説していきます。
ギターを弾いている方であればお気づきかと思いますが、ギターのフレットは時間が経つとともに、輝きが失われくすんでいきます。
そうなると演奏のポテンシャルが下がり、見た目的にもダサくなるので、出来ることなら解決したいですよね?
そこで今回、ギターの弦交換をする際に、フレットをピカピカに磨くことによって、輝きを取り戻す方法を解説していこうと思います。
自宅で誰でも簡単に出来る磨き方をお教えしますので、自分のギターを磨いて新品同様の輝きを取り戻したい方は、この先の記事を良くお読みください!
フレットのくすみは誰もが経験する悩みですよね!
まずは下記の動画でやり方を解説していますのでチェックしてください!!
ギターのフレットはなぜ色がくすんだりサビるのか?
ギターのフレットは、どんな使い方をしていても、はたまた、ただ置いているだけでも必ず輝きがなくなっていきます。
それは何故なのか?
一部の高級ギターをのぞいて、市販されているギターのフレットはほとんどニッケルという素材が使われています。
このニッケルという素材は、適度に加工がしやすく、なおかつ強度もあるバランスの取れたフレット素材なのですが、その代わり酸化がしやすく、すぐに表面がサビで色がくすんでしまいます。
安く手に入り、なおかつ加工しやすいというメリットがある反面、日頃のメンテナンスに手間がかかってしまうのです。
なので、基本的にこれを予防する方法はありません。
くすんできたと思ったら、弦交換のついでに、今から解説する方法でピカピカに再生していきましょう。
ステンレスフレットは常にピカピカ??
高いギターに打ち込まれているステンレス製のフレットは、ニッケルにあるデメリットがありません。
素材が硬く加工がしづらい反面、擦り減りが少ないので寿命がかなり長いです。
また、ニッケルのような酸化もありませんので、ずっと輝きを保てます。
それを求める方はステンレスフレットにしてみると良いでしょう。
フレットは主に2種類の素材が使われていて、
ニッケルは加工がし易く安いけど、擦り減りやくすみが出る。
ステンレスや加工がしにくく高いけど、擦り減りやくすみがない。
この特徴を押さえておきましょう!
ギターのフレットを磨くメリット
ギターのフレットを磨くのはとても簡単な作業ではあるのですが、とても面倒なものだと思いませんか?
面倒と感じるのは当然ですが、ギターのフレットを磨くことにデメリットはなく、メリットしかないため、是非面倒くさがらずにやっていただきたいです。
・見た目がかっこよくなる
・演奏性が上がる
ギターのフレットを磨くメリットはこの二つです。
当然ながら、フレットがピカピカになることによって、見た目がかっこよくなります。
どんなギターもフレットがピカピカ光っていれば、輝いて見えます。
ギター練習のやる気もアップするのでオススメです!
そして、フレットを磨くことによって、ギターの演奏性も格段に上がります。
ギターのフレットがくすんでいると、チョーキングやビブラートの際の滑りが悪くなりますが、磨くことによって滑りが良くなり、演奏性が上がります。
そう考えると、フレットのメンテナンスは全てのギタープレイヤーが行うべき必須のメンテナンスと言えるでしょう。
フレットがピカピカになるとテンションあげぽよになるので、あなたも実践してみましょう!
ギターのフレット磨きに必要なアイテム
そしていよいよギターのフレットを磨いていくわけですが、準備するものがいくつかあります。
それがこちら
マスキングテープ
金属磨きピカール
ギタークロスなどの布
フレット磨きで用意するもの1:マスキングテープ
まず用意するのがマスキングテープです。
マスキングテープはフレット磨きをする際に、指板面を保護する役割があります。
指板面さえ保護できればいいので、マスキングテープの代わりに、このような指板保護プレートを使用するのも良いでしょう。
ただ、マスキングテープは、エレキギターのリペア、メンテナンス、そしてクラフトでも多用するアイテムなので、この際に買っておいた方がいいと思います。
フレット磨きで用意するもの2:金属磨きピカール
金属磨きピカールは、フレットを磨くための研磨剤です。
研磨剤を布につけて磨くことによって、表面についてサビなどを削り取り、元の輝きを取り戻すことが可能になります。
多くのギターリペアショップやメーカー、そしてクラフト学校で使われているのが、こちらの金属磨きピカールです。
定番商品なのでこの機会に手に入れておくのも良いと思いますし、もう少しサイズの小さい金属磨きでも十分だと思います。
フレット磨きで用意するもの3:ギタークロス
そして動画では話忘れましたが、金属磨き用のクロスを用意する必要があります。
布であればなんでも良いですが、
少なくともギターのボディを磨くクロスとは分けるようにしてください。
金属を磨いた布でギターの塗装面を磨くと傷がついてしまうからです。
今後使用する大切なアイテムなので、この機会にポチッと買っちゃいましょー!
ギターフレットの磨き方解説!
この3つのアイテムが揃った上で、いよいよギターのフレットを磨いていきます。
ギターフレットを磨く手順はこちら
1、指板面をマスキング
2、ピカールで磨く
ギターフレット磨きステップ1 指板面をマスキング
まず行うことは、指板面のマスキングからです。
磨くフレットの両サイドを隙間なくマスキングテープで保護します。
フレットのサイドも磨きますので、指板サイドにもマスキングをして完了です。
このマスキングは、次のフレットにも再利用できますので、節約のためになるべく再利用していきましょう。
メイプル指板へのマスキングをする際の注意点
ギターの指板にメイプルが使われている場合、指板面には必ず塗装がされています。
古いヴィンテージギターの場合や塗装が薄い指板の場合、マスキングを剥がすときに塗装が剥がれる危険性があります。
なので、そのような場合は、マスキングの粘着面を服などに一度つけて、粘着直を弱めた状態でマスキングすることをオススメします。
ギターフレット磨きステップ2 ピカール金属磨きで研磨
次にピカール金属磨きをクロスにつけて磨いていきます。
つける量は少量で十分です。
足りないと感じた場合、その都度付け足していきましょう。
で、あとは気合いで磨いていくのみ!
指での磨き作業は、必ず指が死にますので覚悟の上で行うようにしてください(笑)
メーカーはバフという回転する布で磨いているので楽ですが、手作業で結構しんどいですよ。
そして頑張って磨いた結果がこちら!
1、2フレットが磨いた後
3、4フレットが磨く前です。
明らかに輝き方が違うことがわかります。
テンション上がりますね!!
そして僕の場合はこの作業を27フレット分行いました。
いや〜とてもしんどかったです。
調べたところ、電動ドリルのビットで、金属磨き用の小さいバフがあるようなので、今後からそれで自動化します。
以上が、ギターフレットを磨いて新品同様のピカピカ状態にする方法でした。
いかがでしたでしょうか?
ギターのフレットを磨いてピカピカにするだけで、あなたのギターは見違えるほどカッコよくなりますので、ぜひお試しください!
お次は指板面のクリーニングへ!
お疲れ様でした〜
ギタークリーニング編は他にもあるので、下の記事もチェックしていってくださいね〜