こんにちは。
エグゼムギターのメタル高橋です!
本日のテーマは前々回から続いているギターのお手入れ方法の第三弾として、
ギター指板のお手入れ方法を解説していきます。
エレキギターを弦交換する際のメンテナンス方法については、こちらの記事からスタートしていますので、まずはこちらをお読みいただくとわかりやすいと思います。
第一弾:ギターのボディ、ネックのクリーニング方法
第二弾:ギターフレットを磨く方法
そして今回はいよいよギター指板のメンテナンス方法についてです。
冬の季節になると指板が乾燥してくるので、これからの季節に対処する必要があります。
ギター指板は演奏上最も大切な部分なので、しっかりメンテナンス、お手入れをしましょう!
まずはこちらの動画でやり方を確認してください!
乾燥時期にメンテナンスが必要な指板材
まず冬の乾燥時期にメンテナンスが必要な指板材についてです。
指板のお手入れとしてレモンオイルやオレンジオイルを使用していくのですが、大前提としてこれらのオイルは無塗装の指板につけるものです。
ローズウッド,エボニー指板のお手入れ
多くのギターに使用されている、ローズウッドやエボニー指板は、無塗装状態が基本ですので、この記事のメンテナンスが必要になります。
そのほかの材でも、塗装がされていない状態であれば、オレンジオイル、またはレモンオイルで保湿を行っていきましょう。
メイプル指板のお手入れ
メイプル指板の場合、必ず塗装がのっていますので、指板のメンテナンスはボディとネックのやり方と同じです。
乾燥などのトラブルなどが無いように塗装があるので、メイプル指板の場合はこの記事の内容を実践する必要はありません。
ローズウッドとエボニーはお手入れが必要と覚えておくと良いでしょう。
ローズウッドやエボニー指板のギターを持っている方は要チェックですね!!
ギターの指板が乾燥するとどんな悪影響があるのか?
ギターの指板が乾燥すると、そもそもどんな悪影響があるのかを解説します。
ギターの指板が乾燥することによる悪影響はこちらです。
木材が痩せてフレットが浮き出てくる
ネックが順反り気味になる
まず木材が乾燥すると木が痩せるため、フレットが浮いてくる場合があります。
フレットが浮いてくると、周りのフレットとの高低差が生まれ、演奏に支障をきたす場合があるのです。
音詰まりや弦のビビりの原因になることがあるので、その最悪の状況は避けなければいけません。
また、指板が痩せることによって、指板サイドからフレットがはみ出ることがあります。
そうなると、ネックをスライドする際に、手が痛くなります。
演奏上致命的な結果になりかねないので、指板のお手入れはしっかりとしましょう。
そして、木材が乾燥するとネックが順反り気味になります。
木がスカスカになることによって、指板面側の耐久値が落ちていく、順反り方向に力が加わりやすくなるためです。
以上のことから、冬の乾燥時には指板のお手入れをすることをオススメします。
ギター指板メンテナンスの必需品 オレンジオイル
次に、ギター指板のお手入れをする際に準備するものをご紹介します。
まず必要なのが、メンテナンスに必須のギタークロスです。
基本的には、ボディクリーニング用、フレット磨き用、指板掃除用の3種類を用意することをオススメします。
そして、ギター指板のお掃除に必須のアイテムがオレンジオイルです!
オレンジオイルは指板メンテナンス用品の定番商品であり、どこの楽器店でも売っています。
全国各地のギターリペアショプやメーカーでも使用されているので、安心して使用可能です。
オレンジオイルには、指板の汚れ落としとしての機能の他、粘度が低いため、指板に浸透しやすく、保湿効果が高いのでオススメです。
オレンジオイルのご購入はこちらから↓
ギタープレイヤーなら絶対に持っておくべきアイテムなので、この機会に買っておこう!!
オレンジオイルとレモンオイルの違いは?よくないのはどっち??
オレンジオイルの他にレモンオイルというクリーニング用品もよく利用されています。
これはどちらでなければいけないというほどの差はないですが、
一般的にレモンオイルは洗浄力が強めで保湿力が弱め
オレンジオイルは洗浄力が弱めで保湿力が強め
と言われています。
ただ、両者ともにいうほどの差はないという感覚です。
また、オレンジオイルは指板に良くないという説がたまに出てきますが、そういった説は、他社メーカーとの差をつけるためのネガティブマーケティングの可能性が高いです。
当然ですが、レモンオイルを販売する会社はオレンジオイルを批判しますし、オレンジオイルを販売する会社はレモンオイルを批判します。
どの企業も自分の商品が一番だとアピールするので、そういったマーケティング上の話にあまり流されすぎないほうが良いと思います。
僕的には、保湿を優先してオレンジオイルをオススメします。
よくない物だったら楽器屋はより扱わないですもんね。
お好きな方を買っておきましょう。
ギター指板のお手入れ 掃除と保湿方法を解説!
必要なアイテムが揃ったら、いよいよ指板のお手入れをしていきましょう!
ギター指板のお手入れ方法の手順はこちらです。
1、オレンジオイルをクロス、または指板につける
2、汚れを落としながら指板全体にオイルを染み込ませる
3、15分〜乾燥させてから乾拭き
オレンジオイルをクロスまたは指板につける
まずはオレンジオイルをつけます。
このとき、クロスにつけるのか、指板面につけるのかは諸説ありますが、僕が教わった方法は指板面につける方法だったので今回は直接垂らしました。
汚れを落としながらオレンジオイルを浸透させる
指板のお手入れには、保湿の他、汚れを落とすという目的もあります。
指板は演奏する際に一番手が触れる部分なので、手垢などの汚れが一番つきやすい箇所です。
なのでこの機会に、クロスで良く磨いて汚れを落としていきましょう。
こびりついた手垢は意外と落ちないので、爪を立て気味に磨いて落としましょう。
そして満遍なくオイルを浸透させるイメージで磨いていきます。
15分〜乾燥してから乾拭き
そして満遍なく終わったら、15分〜乾燥させましょう。
余分なオイルが表面に残っていますので、ある程度乾燥させたら、クロスの乾いている箇所で乾拭きを行って仕上げます。
また、フレットと指板の際に汚れが溜まっている場合がありますので、つまようじなどで取り除くと完璧です!
以上がギター指板のお手入れ方法の解説記事になります。
ギターメンテナンスをする上で、割と大切な部分になりますので、ギター演奏を行っている方は、ぜひ挑戦してみてください!
作業お疲れ様でした!
ギターメンテナンス編はまだ続きますので、関連記事から是非ご覧くださいね!