こんにちは。
エグゼムギターのメタル高橋デス!
本日は猿でもわかるエレキギターの配線シリーズとなっております。
今回は、ギター配線でよく使われる、ミニスイッチの配線バリエーションについて、いくつか解説していきます。
ミニスイッチは意外とついているギターが多いので、この記事に記載の配線方法を覚えておくと、かなり便利だと思います。
よく使われているのが、オンオフキルスイッチやタップスイッチです。
仕組みや配線方法は非常にシンプルで簡単ですので、この機会にぜひ学んでみてください。
とその前に、ギター配線の基礎を知らない方は、まずはこの記事からご確認ください。
基礎知識があって、初めて応用が効きますので、まずは基礎から抑えておきましょう。
ミニスイッチの配線は超簡単だよ〜
ミニスイッチの種類
まず、ミニスイッチの配線のやり方の前に、ミニスイッチの種類について解説します。
ひとえにミニスイッチと言っても、実は大まかに二つの種類のスイッチが存在しています。
基本的な配線方法は同じですが、見栄えや操作感が微妙に違いますので、好みのスイッチを購入して、試してみましょう。
ミニトグルスイッチ
まず、ミニスイッチの中には、ミニトグルスイッチというものが存在しています。
ギターの配線では、ミニトグルは主にピックアップセレクターとして3WAYのものが搭載されていますね。
ただ、ミニトグルにも2WAYタイプのものがありますので、この少し大きめのノブで、キルスイッチやタップスイッチを配線することも可能です。
ちなみに、ミニトグルスイッチでピックアップセレクターを配線する方法については、こちらの記事で解説していますので、参考にしてください。
ミニスイッチ
そして2つ目として、このタイプのミニスイッチが多くのエレキギターで使用されています。
ミニスイッチといったら、このスタイルを想像する方が多いでしょう。
非常にコンパクトでシンプルなスイッチですので、省スペース且つ、見栄えに大きな影響を与えない、スタイリッシュなスイッチです。
このミニスイッチがあれば、オンオフスイッチやタップスイッチなどを簡単に増設出来ますので、こちらが好みの方は、試してみましょう。
好みのスイッチを買ってみよー
ミニスイッチの仕組み
続いて、ミニスイッチの配線バリエーションについてお教えする前に、基礎知識から解説していきます。
エレキギターの配線方法はとても簡単で、誰でも簡単に行えるものです。
ただ、パーツの内部構造やスイッチの挙動について把握しておかないと、理解がしづらい部分があります。
ですので、ギターの配線について学ぶ際は、まずはパーツの仕組みから覚えておきましょう。
今回は、よく使われるミニスイッチの仕組みとして、2WAYの物と3WAYのものを紹介しておきます。
ミニスイッチのピンについて
実際のスイッチの裏側はこのようになっています。
縦の3つのピンが1回路分で、それが横に2つ並んでいる構造です。
ちなみにですが、ミニスイッチにはこのように、4回路やそれ以上のものも存在しています。
エレキギターの配線ではあまり見かけないですが、アイデア次第では色々な使い道がありそうですね。
2Way ON-ON
ミニスイッチは、いわゆる2回路2接点のものが多いです。
2回路とは、独立した回路2つが、一つのスイッチについているタイプになります。
2接点というのは、2Wayという意味です。
2Wayタイプのミニスイッチの構造は非常にシンプルで、真ん中のピンが上に繋がるのか下に繋がるのかを選択しているだけです。
基本的に、レバーを倒した方向と逆側に繋がるようになっています。
レバーを上に倒せば、今度は真ん中と下のピンが内部で繋がるようになっています。
この動作がミニスイッチの超基本的な仕組みですので、覚えておきましょう。
この構造は、ミニトグルスイッチでも構造は同様になります。
3Way ON-ON-ON
続いて3Wayのスイッチについてです。
このタイプについては、先ほど紹介した別記事でも解説していますが、動きが違うのは真ん中に倒した場合のみです。
これがレバーを真ん中に倒した時の通電の仕方になります。
ミニスイッチは3Wayの時のみ特殊なつながりになりますので、これだけは覚えておきましょう。
こんなシンプルな仕組みだったんだ!
ON-OFF(オンオフ)キルスイッチ
さて、いよいよエレキギターのミニスイッチ配線バリエーションをご紹介していきます。
まずは動画で解説しているので、ご視聴ください!!
1つ目に紹介するのは、ON-OF(オンオフ)スイッチです。
巷ではキルスイッチと呼ばれているスイッチです。
キルスイッチはボリュームのオンオフを行うスイッチ
このスイッチは、ボリュームを0か10に一瞬で切り替えることができる超便利なスイッチです。
個人的には、ボリュームを0か10にしかしないので、自作ギターにはいつもキルスイッチを搭載しています。
ライブ中、MCの間など、ギターがハウリングしないようにボリュームを落とすのが基本だと思いますが、そういったシーンでも、スイッチ1つで音を切れるので非常に便利です。
キルスイッチの配線方法
キルスイッチの配線方法は非常にシンプルです。
こちらが配線方法になります。
片方に繋がった場合はホットに、もう片方に繋がった場合はアースに
シンプルにこのような配線になります。
また、多くのキルスイッチはマスターとして利用するシーンが多いので、必ずPUセレクターを通った後に配置しましょう。
そうしないと、片方のピックアップのみに作動するスイッチになってしまいます。
以上、かなり簡単な方法だと思いますが、キルスイッチの配線方法でした。
実際にご自身のギターで試してみるのもありだね!
ダイレクトスイッチ
さて、キルスイッチの次は、ダイレクトスイッチの解説に入ります。
ダイレクトスイッチの配線方法について動画で解説しているので見てね!
ダイレクトスイッチがついているギターは、そこまで多くないので、まずはその役割から解説しますね。
ダイレクトスイッチは、ボリュームやトーンを通さずに、ジャックに直接繋ぐための機能
音にめちゃくちゃ拘っている方は、ボリュームやトーンポットを通して音をアンプに伝えることを嫌がる方がいます。
余計なパーツが間に入ることによって、多少音が変わってしまうからです。
ただ、サウンドバリエーションを作るために、ボリュームやトーン自体を外すのもちょっと…という方が非常に多いです。
そんな時に登場するのがダイレクトスイッチです。
ミニスイッチで配線をすることによって、
ボリュームやトーンを通す
or
直接ジャックに配線
を選択することが可能です。
結構マイナーな配線になりますが、今からそのやり方について解説しますね。
ダイレクトスイッチの配線方法
ダイレクトスイッチの配線方法も非常にシンプルになっています。
こちらが配線図になります。
基本的にはPUセレクターを通った後にミニスイッチで配線を行います。
ミニスイッチの仕組みを思う出しながら見ていただくと、非常に簡単なことがわかります。
真ん中のピンと上のピンが繋がっているとき、音はそのままダイレクトにジャックに繋がります。
そして下に繋がっている時は、一旦ボリュームポットやトーンポットを経由してから、ジャックへ繋がります。
これだけでダイレクトスイッチが完成します。
配線に興味がある方は、ぜひお試しください!
他にもお役立ち記事が沢山あるので、見ていってね!