こんにちは。
エグゼムギターのメタル高橋です。
6月に入り、湿度が上がってきてジメジメと嫌な感じになってきましたよね。
この嫌なジメジメ感は、ギターにとっても嫌な空気なんです。
梅雨の高湿度の時期は、エレキギターのコンディションにも悪影響が出てしまいますので今回の記事では、
梅雨のギターメンテナンス方法や湿度管理、そして理想的なギターの保管方法について解説していこうと思います。
- 梅雨のギターメンテナンス方法を知りたい
- 湿度は何度にすればいいのかわからない
- 梅雨のギターのコンディションが心配
- オススメの湿度調整剤を知りたい
- 正しいギターの保管方法を知りたい
- ギターのコンディションを守ることができる
- ギターやパーツの寿命を長くすることができる
ギターの湿度調整をまずは動画解説をご視聴ください!
まずは動画で記事の内容を学んでみてね!
※訂正:湿度が高いと順反り→湿度が高いと逆反り
梅雨の時期にギターが受ける悪影響とは?
まずはじめに、湿度が強い梅雨の時期に、どのような悪影響がギターに起こるのかについて解説します。
- ネックが逆反り気味になる
- 弦や金属パーツが錆びやすくなる
- 音が変わる
- 木材の膨らみや歪みが稀に起きる
ネックが逆反りしてしまう
梅雨の時期にギターが受ける悪影響として、一番大きいのがネックの反りです。
湿度が高い梅雨の時期はネックが逆反り気味になります。
逆に冬の乾燥時期には順反り気味になります。
ネックが逆反ることによって、音詰まりが発生し、音が出なくなることがあります。
そうなってくると演奏上致命的ですよね。
また、ネックに埋め込んであるトラスロッドは、基本的に順反りを修正するためにある機能です。
ですので、大きく逆反りしてしまった場合、大規模なリペアが必要になるかもしれませんので、梅雨の対策はしっかり行なっていきましょう。
これを防ぐ対処方法については、後ほど解説しますので、試してみましょう。
弦やパーツが錆びやすくなる
梅雨の時期は、高湿度に汗が加わって、弦や金属パーツにダメージが加わりやすい季節です。
弦の寿命が減ってしまったり、パーツに錆びやくすみが発生してしまうと、ギターのコンディションが悪くなってしまいます。
これも地味に痛い弊害ですので、しっかり対処していきましょう。
音が変わる
湿度が増えることによって、木材が水分を吸収します。
木材の含水率が変わることによって、多少の音の変化があるという意見があります。
ただ、湿度による音の違いについては、ぶっちゃけ大差ありませんので、そこまで気に掛ける必要はないでしょう。
木材の膨らみや歪みが稀に起きる
木材が水分を吸うことによって、木材が膨らむことがあります。
基本的にギターは塗装ががっつりされていますので、外気の影響はそこまでありません。
ただ、完全に防げるわけではありませんので、ボディの一部が若干膨らんだり、歪みが生まれたりします。
こちらについても見た目ではほとんどわからない程度だと思いますので、そこまで気にする必要はないと思います。
ギター管理に理想的な湿度
この記事では、梅雨の時期のギターの管理について解説していくのですが、
それでは一体、どのくらいの湿度が一番理想的なのでしょうか?
その答えはこちら。
ギターに最適な湿度は50%〜60%
この湿度は、人間がもっとも快適に過ごせる湿度になります。
これくらいがギターにとっても一番理想的な湿度ですので、このくらいを目指して湿度を調整していきましょう。
梅雨の時期に行うべきギターのメンテナンス
続いて、早速梅雨の時期に行うべきギターのメンテナンスをしていきましょう。
とても簡単な作業ですので、気軽にチャレンジしてみてください。
レモンオイルを使って掃除
ネックについて、これをしたからといって、完全に順反りを防ぐことは出来ませんが、しないよりかはマシです。
この時期は、オレンジオイルではなく、レモンオイルで指板を掃除しましょう。
保湿力 | 洗浄力 | |
レモンオイル | 中 | 強 |
オレンジオイル | 強 | 中 |
レモンオイルは保湿というよりも、掃除がメインの商品です。
なので、あえて保湿をする必要のないこの時期は、レモンオイルで指板のお手入れをすることをオススメします。
ちなみに、オレンジオイルの使い方についての記事はこちらになります。
パーツのお手入れ
湿気が多い時期ですと、手についた汗の影響も加わって、弦やパーツがサビやすくなってしまいます。
ですので、この時期は、いつもよりパーツのお手入れが大切です。
ギターを弾き終わったら、弦やパーツをクロスで拭いて、なるべく汚れを落とすように心がけましょう。
パーツの寿命を長くするためには、このような日頃のお手入れが大切になってきます。
もしパーツがくすんでしまった場合は、こちらの記事を参考にお願いします。
梅雨の時期にオススメのギターの保管方法
続いて、梅雨の時期のギターの保管方法について解説します。
実は、この保管方法がギターのコンディションを保つために一番重要です。
出来る限りこのような対応を行なっていきましょう。
除湿機で湿度管理された部屋で吊るす
湿度が高い時期や乾燥している時期で共通のことですが、この保管方法がもっとも理想的な保管方法です。
湿度50%~60%に調整された部屋で吊るすのが理想
湿度はもちろんのこと、ギターを吊るす形式にすることによって、ネックに負担が少ない状態で保管することが可能になります。
見栄え的にもスペース的にも、僕的には壁掛けをオススメします。
賃貸の方で壁に穴を空けれない方は、こちらの記事を参考に、壁掛けスタンドを導入してみましょう。
湿度調整剤をいれたギターケースで保管
上記の方法が出来ない方は、湿度調整剤を入れたギターケースで保管しましょう。
湿度調整剤があれば、ある程度湿度の調整が可能になりますので、ケースで保管する方は必ず入れておきましょう。
オススメの湿度調整剤はこの後ご紹介します。
ギターの湿度管理にオススメのアイテム
最後に、ギターの湿度管理にオススメのアイテムを紹介しますので、この機会に揃えておきましょう。
オススメのギター湿度調整剤
オススメの湿度調整剤はこちらの商品です。
なんといっても匂いがメチャクチャいいです(笑)
もちろん湿度調整の役割もしっかり果たしてくれて、なおかついい匂いなので、一度試してみてください。
乾燥剤との違いは?
よくギターの保管をする際に、乾燥剤を使おうとする方がいますが、それは間違いですのでやめましょう。
湿度を気にする方は、湿度調整剤を必ず使いましょう。
予算に余裕のある方は除湿機がオススメ
一番理想的なギターの保管方法として、除湿機で湿度調整をされた部屋で吊るすという方法を先ほど挙げました。
それを実現するために必要なのは、除湿機です。
電気代がいきなり上がるということはないと思いますので、本体を買える予算がある方は除湿機を買って、フル稼働させましょう。
その際、目標となる湿度は50%くらいです。
また、いきなり湿度を下げると、塗装や木材が割れる可能性があります。
ですので、窓際や風が直接当たる場所は避けて、少しずつ湿度を下げていきましょう。
加湿器を買わないように、気をつけなはれや!
湿度管理は湿度計で管理しよう
湿度を計るためのアイテムは、もちろん湿度計です。
ギターのコンディションを保つために、一つくらいは部屋につけておきましょう。
最後まで記事をお読みいただきありがとうございました!
他にもお役立ち記事があるので見ていってね!