こんにちは。メタル高橋です。
まず初めに今回、ギター講師のHidenori様のギター製作が不本意ながら中止になってしまったことを深くお詫び申し上げます。
私自身の力量不足もあり、楽しみにしていただいていたファンの方の期待に添えず、申し訳ございません。
そしてすでにご存じの方も多いと思いますが、事の経緯を先方がnoteに掲載し、11月〜の時系列が公開されております。
11月からの時系列については、メールの文面の改ざんも特になく、全て真実です。
ただ、このギターを受注したのは2021年の5月です。
5月〜11月の経緯が意図的に省かれており疑問に感じましたので、5月〜11月分に起きたことを事実ベースで公開したいと思います。
5月〜11月の流れは、どちらかというと先方にとって都合の悪い部分になります。
なので、敢えて公開していないと予想されますが、それはフェアではありません。
今回の件は、お互いに一定の非がありますので、5月〜11月の経緯について補足したいと思います。
隠された5月〜11月に起きたこと
それでは早速ですが、時系列を公開します。
なぜこの部分を隠しnoteで発表したのか、とても疑問です。
会社としてもっともらしい文面を公開する上で、不都合であったとか考えようがないです。
お客様とのLINEを晒すようなことはしたくないので、事実と異なる誹謗中傷がされた場合にのみ、都度該当箇所のエビデンスを公開します。
前提として書面での契約はしておりません。
口頭で12月納品が目安と伝えていた状況です。
そもそも正式な契約自体がないので、契約違反とは言えない状況です。
そして感情論と法律は分けるべきです。
感情論的に良くないとは言え、実際法律に反してるとは言えない部分も多いです。
法律に反していない時点で、クーリングオフ期間を過ぎた後の返金申請は理不尽クレームとなります。
2021年5月21日
TwitterのDMでLINE交換を行い、やりとり開始
2021年5月23日
zoomにて顔出しで打ち合わせし価格や概ねの仕様が決定
2021年6月7日
Hidenori様の事務所にお伺いし、詳細の仕様を決定
ヘッドのデザインを送っていただくと約束
この時点でスケールはベリーショートに確定
2021年7月21日
ボディや指板の設計がほぼ終了
画像を先方にお送りし順調に進む
2021年8月3日
ヘッドのデザインがいまだに来ず、ネックの設計が進まない状態となる
その後LINEで、Hidenori様がヘッドのデザインを手書きすることになる
2021年8月26日(最重要)
突然スケール変更を告げられる
スケールをショートスケールに変更することになり、3ヶ月間で行った設計作業が全て水の泡に
ギターの設計はセンターラインとスケールラインを最初に決めて、それを中心に製図を行います
設計上最重要となるスケールが変更されると、全ての寸法を設計しなおしになります。
ブリッジの位置、ネックポケットの位置や寸法、ヒールの形、ボディサイズ、PUの位置、ザグリの位置
全てやり直しです
24フレット分の数値も全て打ち直しです
申し込みから3ヶ月で振り出しに戻りました
最初の3ヶ月は設計の打ち合わせのみとなり、本来なら追加料金が必要なスケール変更もあるので、少なくとも3ヶ月計画が後ろ倒しになるのは正当な理由となります
また、ヘッドのデザインについて尋ねたところ、「完全に忘れていました」というお返事をいただく
まだ設計が完了しません
2021年9月6日
ヘッドのデザインをこちらでデザインするように依頼される
突然の丸投げです
ここからヘッドのデザイン&ネックの設計を開始することになる
申し込みから4ヶ月目にして、設計すら終わっていない状況なので、この分計画が後ろ倒しになるのは正当です
2021年10月1日(謝罪を受ける)
急なスケール変更やヘッドデザインの丸投げをしたにも関わらず、最初の催促が始まる
「急に変えて申し訳ないです」という謝罪をいただきました
少なくとも4ヶ月〜5ヶ月分の遅れに関しては、先方の責任ではないでしょうか
もちろん、お客様の方に、「早くデザインを送ってください」なんて催促はできません
その分製作が遅れるのはお客様の責任なので、ただ待つだけです
ただ、納期だけ固定されるのはフェアではないです
依頼を受けた5月であれば、12月の納期に7ヶ月の余裕があります
しかし、10月1日の時点で設計中という段階では、12月までの納品は難しいです
ここまでが先方に非がある隠された不都合な真実です
この時点で私のやる気も下がってしまい、先方にも責任があるので製作が遅れてもいいという甘えが出てしまいました。
2021年11月21日〜(noteで先方が公開した部分)
noteにて公開されたのはこの日付以降の話です
明らかに先方に非がある部分から後ろの日付から公開されています
誰がどう見ても、意図的に都合の悪い部分を隠し、謝罪以降の時系列のみを公開しています。
5月〜10月の部分に関して、計画が遅れたのは明らかに先方の責任で、謝罪もいただいています
先方の事情によって5ヶ月計画が後ろ倒しになっています
この状態で12月納品は不可能ですので、以後年内納品は不可能という返答をしました
それ以降の納期については、トラブルを避けるために明言していません
今回の件についてコメント
今回の件については、前半部分は先方の責任、後半部分は私の責任だと思います。
ですが、先方にとって都合の悪い前半部分を隠し、ファンから同情をもらっている点やファンを実行犯にして私に対しての誹謗中傷コメントを公に公開している点が残念です。
責任割合は五分五分ではないでしょうか。
また、私から製作をやめるとは一言も発しておらず、先方からの一方的なキャンセルが中止の原因です。
私の個人的なツイートでも、お金を受け取っている方への配慮は常にしており、お金を受け取っている分は完成させると発言しております。
それを見て不安になったのであれば、その時LINEしていただければ、最後まで責任を全うする旨を伝えています。
他のお客様にも同様の対応をさせていただいております。
こちらの真意を尋ねず、突然キャンセルというのは残念に思います。
重要な点となりますが、私の方から債務を放棄しておりません。
遅いとはいえ、製作は少しずつ進んでおり、現物があります。
進捗報告が少ないという点は反省すべき点ですが、法的には債務の放棄には当たりません。
細かく進捗報告をするのは理想ですが、法的な義務はありません。
- 感情論ベース→進捗の連絡を沢山するのが理想で作業が遅いのは良くはない
- 法律ベース→細かい進捗連絡の義務はなく、作業が遅いのも違法ではない
また返金をしないということが確定しているにも関わらず、等価交換として製作途中の商品を受け取らないのも非合理的な判断だと思います。
過剰な要求
今回のクレームで一番驚いたのは、どう考えても不可能な要求です。
着手金8万円のみで1ヶ月で納品
or
返金
or
SNSで晒す
どんな工房でも8万円でフルオーダーなんて不可能ですし、この状態から1ヶ月で納品するのは物理的に不可能です。
塗装や塗装の乾燥期間があるので、物理的に絶対に不可能な要求です。
常識的に対応できないことを要求し、返金やSNSで晒すことを示唆するのは、恐喝と感じました。
これが3ヶ月後でしたらまだわかりますが、1ヶ月は流石に過剰です。
当然ながら受け入れられないので断ると、交渉すら一方的に断ち切り、都合の良い部分だけをSNSで公開するという事態です。
全くフェアではないですし、情報の一部が意図的に隠されていては、フラットな視点で判断するユーザーもいないでしょう。
案の定、インフルエンサーの一方的な発言に流され、私に対して誹謗中傷を行なっている盲目的なファンが現れています。
隠された5ヶ月間の経緯について把握した後、ユーザーがどのように判断するのかはお任せします。
先方にも責任があるからといって、私の責任がなくなったわけでもありません。
お互いに非があります。
この点を加味頂けましたら幸いです。
今回製作予定だった加工品を販売していますので、欲しい方はお問い合わせください。
今回の反省点と今後の対応について
今回の反省点は以下になります。
- 最初に納期を設定しなかったこと
- 契約書を用意して契約しなかったこと
- 性善説に基づき堅苦しい取り決めをしなかったこと
- 進捗の連絡が少なかったこと
- 個人アカウントでネガティブな内容を投稿してしまったこと
- 作業ペースが遅かったこと
そして今後のオーダーの受付は基本しませんが、万が一受けることになった場合、このような対応を心がけます。
- 契約書を完備し細かい取り決めを行う
- 返金規定の作成
- 進捗報告の徹底
今まではお客さんとは緩くやり取りしたかったので、契約書などの堅苦しいことはしていませんでした。
ただ、それではお互いの法的リスクが高まるので、今後はクラウドサイン等で契約書を作り、返金規定も明記したいと思います。
日本はお客様=神様という文化が根強いです。
こういったトラブルは事業者側が必ず不利になります。
それが原因であらゆるサービスで「利用規約」ががっちり設定され、注意書きだらけの社会になっていると思います。
また、入金後の仕様変更や追加仕様のトラブルが過去に多発していました。
ちょっとした仕様変更はこちらの善意で追加入金なしで対応しており、それが積み重なって、割に合わない仕様になってしまったこともあります。
なのでそこは心を鬼にして、追加料金や納期延長の打診ができるようにしていきます。
いただいた質問への回答
いただいた質問への回答を順次行います。
プロフィールに資産運用に成功してかなり余裕があるとあったが、生業の重心はそちらか
本業は別にあり、複数の事業を行なっています。
ギター製作では生活ができないので、別事業で生活→ギター製作の時間がなくなるという悪循環です。
ヘッドのデザインは催促をかけ或いはデザイン案を提示してクライアントにアピールすれば進捗も渉外も有益だったのではないか
デザインの催促をお客さんにするなんて出来ません。
デザインの遅れで製作が遅れたとしても、それはお客さんの選択なのでこちらに責任はありません。
こちらが案を出して後から問題が生じたら、こちらの責任になってしまいます。
お客さんが出してきた案で製作すれば、後で気が変わってもそれはお客さんの責任になります。
また、デザインを何ヶ月も送ってこないということは、急ぎの案件ではないことの表れです。
わざわざ催促する理由がありませんでしたので、そのようにしませんでした。
スケール変更が来たとき、交換条件で割増や期間延長を叩きつけなかったのは何故か
相手はお客さんですので、それはかなり言いづらいです。
以前他の方に打診したことはありますが、それを機にトラブルになったことがあります。
仕様変更があまりに多いので、+1万円を打診したところ、1時間以上のクレーム電話に付き合わされたことがあります。
仕方なく1万円の追加を無くして電話を終了することができましたが、それが一番のトラウマです。
追加料金ほど言いづらいものはありません。
また期間延長については、設計がこれだけ伸びているということは、納期も自然に伸びると相手方が理解していると、勝手に思っていたので打診しませんでした。
一度目のお断りが言い渡されたとき直ちに返金して収束を図らなかったのは何故か
基本スタンスとして、クレームに簡単に屈する社会に問題があると思っているからです。
昨今、フェミニストなどのクレームや理不尽なクレームで、企業側が屈する事案が多く、常日頃問題に感じていました。
二つ返事で「わかりました。返金します」となると、どんなクレームでもどんな企業からも返金を貰えることになってしまいます。
返金実績を作らないということに加え、お互いフェアな立ち位置で交渉をしたかったので、別の提案を行いました。
相手がインフルエンサーだからといって、特別扱いするのは問題です。
圧力をかければ、何でも返金させることが出来てしまう事例を作りたくなかったのです。
8万ですぐ納品するか返金するかとの提示は返金契約解除の意向とは思わなかったか、あえて先方の理不尽とするものか
契約解除の根拠が債務不履行でしたので、それには該当しないと思ったからです。
ポイントは以下の3つ
- 具体的な納期が決まっていない契約
- お問い合わせに全て返事をしている
- 遅いというだけで実際作業が進んでいる
もし進捗が全て嘘で、連絡も全てシカトしているのでしたら、明らかな債務不履行だと思います。
キャンセル理由として記載されていたのは、私の個人アカウントの愚痴ツイートを見て、気持ちが萎えたからというものでした。
これはあくまで感情論で、実際私の気持ちとしては、債務を履行する意欲があり、先方の勘違いによるものです。
そしておそらく、感情論でキャンセル申請はできないので、それに最も近いであろう法律をこじつけ、連絡をしてきたと解釈しています。
減価償却に拘るのは何故か、不履行の非の度合い(現実の延長日数の都合)は受注側が多いように見えるが、痛み分けとして材料費を自己負担するつもりはないか
ボランティアではないので、マイナスは絶対に出さないと決めて運営しています。
痛み分けの案は既にメールで送っています。
着手金8万円と製作途中のギターとパーツの等価交換です。
これであればお互いプラマイゼロで丸く収まります。
しかしながら、返金をしないという事実が確定したにも関わらず、相手方は現物の受け取りをなぜか拒否しています。
現物を引き取っていただければ、プラマイゼロで等価交換となり終了なのですが、受け取っていただけない点は謎です。
8万は返却する予定はないか、部品代に2万を乗せて販売価格が10万に値上がりしている内訳はどうか、販売が成立すると受注側の利益は楽器を作らず18万となるがビルダーとしてそれを得る事にどう思うか
8万円の返金は販売中の現物が売れれば、それを原資にしてするつもりでした。
ただ、メールでそれを伝えましたが、これ以上請求することはないようです。
10万円は8万円に紹介料2万円を上乗せしています。
また、値下げ交渉があった時の下げ幅として2万円多めに記載しています。
今回は相手側が現物を受け取らなかったことによって、8万円の価値がこちら側に残っている状態です。
なので売れたらこちらがプラスになります。
その場合、一応返金の意思を相手に伝え、それでも受け取る気がない場合はいただきます。
そして現金プレゼント企画をしようと思います。